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CGMとは?
持続グルコースモニタリング (CGM) の仕組み、測定原理、正確性を詳しく理解する
1. CGMの基本
持続グルコースモニタリング (Continuous Glucose Monitoring) の
基本理念
基本理念
持続グルコースモニタリング (CGM) の定義
CGMは、皮下に挿入されたセンサーを用いて、間質液中のグルコース濃度を連続的に測定するシステムです。5分ごと(Dexcom G7の場合)に自動測定を行うことで、従来のSMBG (血糖自己測定) では捉えきれなかったグルコース変動パターンを可視化します。
SMBGとの違い
SMBG: 指先穿刺による毛細血管血の血糖測定
CGM:皮下センサーによる間質液中のグルコースの連続測定 (Dexcom G7の場合5分ごと)
✔ 連続的な測定で血糖変動を捉えられる
✔ 夜間や食後の隠れた高血糖・低血糖を発見
✔ 血糖変化の速度と方向を把握
✔ 患者の測定負担を削減
項目 | SMBG | CGM |
測定対象 | 毛細血管血 | 間質液中 |
データの性質 | 「点」のデータ | 連続的な「線」のデータ |
夜間測定 | 起床が必要 | 自動測定・アラート機能 |
2. CGMの仕組み
測定原理と3つのコンポーネント
測定原理
CGMセンサーは、グルコースオキシダーゼを用いた電気化学的反応により、間質液中のグルコース濃度を測定します。
測定プロセス
1. グルコースオキシダーゼが間質液中のグルコースと酸素に反応
2. グルコン酸と過酸化水素が生成
3. 過酸化水素が間質液中のグルコース濃度に比例する信号を送信
4. センサーが電気信号をグルコース濃度に換算
CGMの3つのコンポーネント(例:Dexcom G7)
間質液中のグルコース vs 血中グルコース
CGMは間質液中のグルコース濃度を測定しますが、血中グルコース濃度との相関性は非常に高く、臨床的に十分な正確性を持ちます。ただし、血糖値が急速に変化する場合、間質液中のグルコースは血中グルコースに対して約5~10分の生理学的遅延 (ラグタイム) があります。
3. Dexcom CGMの正確性
高いMARDを実現
MARD (平均絶対相対誤差)
8.2% (成人上腕)4
8.2% (成人上腕)4
MARD (Mean Absolute Relative Difference) は、CGMの測定値と実際の血糖値との相対的な誤差を示す指標です。Dexcom G7のMARD 8.2%は高い正確性を示しており、低血糖域から高血糖域まで一貫した正確性を維持しています。
Dexcom G7の正確性の特長
臨床判断に十分な正確性
MARD8.2% (成人上腕)4という正確性は、測定の正確性の指標であるMARD10%未満5を達成しています。
4. CGMデータの見方
トレンド矢印とAGPの詳しい読み方
トレンド矢印:今後30分以内にグルコース値がどのようになるか予測するのに役立ちます。
トレンド矢印の意味
トレンド矢印は、血糖値の変化率 (mg/cL/分) を視覚的に示します。インスリン投与や捕食のタイミング判断に活用できます。
✔ ↑ 急上昇: 30分以内に90mg/dLより上の上昇
✔ 上昇:30分以内に60~90mg/dLの上昇
✔ ゆっくり上昇:30分以内に30~60mg/dLの上昇
✔ 安定:30分以内に30mg/dL未満の変化
✔ ゆっくり降下:30分以内に30~60mg/dLの降下
✔ 降下:30分以内に60~90mg/dLの降下
✔ ↓ 急降下:30分以内に90mg/dLより上の降下
AGP (Ambulatory Glucose Profile)の見方
AGPとは
AGP (Ambulatory Glucose Profile)は、複数日 (通常14日間) のCGMデータを1日 (24時間) に重ね合わせて表示したグラフです。
AGPの構成要素:
中央値 (50パーセンタイル):濃い線で表示
第25~75パーセンタイル:濃い色の帯
第10~90パーセンタイル:薄い色の帯
目標範囲 (70-180mg/dL):緑色の線の範囲
5. 装着方法と仕様
Dexcom G7の装着部位と技術仕様
装着部位:
上腕部
腹部
腹部
装着時の注意:
装着部位は以下の場所を避けてください。
● 皮膚が緩んでいるか、筋肉や骨を避けるのに十分な脂肪がない部位
● 何かがぶつかったり押されたりする可能性のある部位又は睡眠中に圧迫される部位
● インスリンを注射したりインスリンポンプの注入セットを設置する部位から8cm以内
● ベルトに近い部位、傷、入れ墨又は炎症のある皮膚又は毛の多い部位
● 皮膚が緩んでいるか、筋肉や骨を避けるのに十分な脂肪がない部位
● 何かがぶつかったり押されたりする可能性のある部位又は睡眠中に圧迫される部位
● インスリンを注射したりインスリンポンプの注入セットを設置する部位から8cm以内
● ベルトに近い部位、傷、入れ墨又は炎症のある皮膚又は毛の多い部位
装着手順 (Dexcom G7)
❶ 手指の洗浄と装着部位の消毒
手を洗い、乾かした後、アルコール綿でセンサー装着部位を消毒します。
手を洗い、乾かした後、アルコール綿でセンサー装着部位を消毒します。
❷ アプリケーターの準備
アプリケーターのキャップを外します。内側には触れないようご注意ください。
アプリケーターのキャップを外します。内側には触れないようご注意ください。
❸ センサーの挿入
アプリケーターを当てながら、横にあるボタンを押します。
アプリケーターを当てながら、横にあるボタンを押します。
❹ アプリケーターの取り外し
ボタンから指を離し、ゆっくりとアプリケーターを取り外します。
ボタンから指を離し、ゆっくりとアプリケーターを取り外します。
❺ センサーの装着
センサー中央部をゆっくりと10秒間おしつけます。
センサー中央部をゆっくりと10秒間おしつけます。
❻ パッチの粘着力を高める
パッチの周りを指で3周なぞります。
パッチの周りを指で3周なぞります。
❼ センサーのペアリング
スマートフォンアプリまたはモニターにセンサーコードを入力(アプリの場合は二次元コードをカメラで読み込むことも可)し、ペアリングされるまで待ちます。
スマートフォンアプリまたはモニターにセンサーコードを入力(アプリの場合は二次元コードをカメラで読み込むことも可)し、ペアリングされるまで待ちます。
❽ センサーのペアリングウォームアップ
約30分間のウォームアップが開始され、完了すると測定が開始されます。
約30分間のウォームアップが開始され、完了すると測定が開始されます。
技術仕様 (Dexcom G7)
項目 | 仕様 |
装着期間 | 10日+猶予期間0.5日 |
ウォームアップ期間 | 約30分 |
測定間隔 | 5分ごと |
測定範囲 | 40~400 mg/dL |
キャリブレーション | 不要 (較正可能) |
防水性能 | 水深2.4mまで、24時間 |
Bluetooth範囲 | 10m |
サイズ | 24.1mm(長さ) x 27.4mm(幅) x 4.7mm (厚さ) |
* 患者のうち94%が挿入時に「痛みはなかった」又は「軽い痛み」であったと報告。
† 一般的な使用
‡ 医療従事者はDexcom Clarityにclarity.dexcom.jp/professional/registrationで登録可能です。
§ アプリの場合、患者が互換性のあるスマートデバイス(dexcom.com/ja-JP/compatibility)を通じてグルコースデータをDexcom Clarityに送信するには、インターネット接続が必要です。医療従事者は、患者がDexcom Clarityを通じて自身のグルコースデータを共有することを選んだ場合のみ、患者のグルコースデータを閲覧可能です。
|| 測定結果が症状と一致しない場合には、血糖自己測定を実施してください。
1. Welsh JB, et al.:J Diabetes Sci Technol. 2024;18(1):143-147.
2. Dexcom G7ユーザーガイド
3. Dexcom社内資料
4. Garg SK, et al.:Diabetes Technol Ther. 2022;24(6):373-380.
5. Kovatchev BP, et al.:Diabetes Technol Ther. 2015; 17(3):177-186.
† 一般的な使用
‡ 医療従事者はDexcom Clarityにclarity.dexcom.jp/professional/registrationで登録可能です。
§ アプリの場合、患者が互換性のあるスマートデバイス(dexcom.com/ja-JP/compatibility)を通じてグルコースデータをDexcom Clarityに送信するには、インターネット接続が必要です。医療従事者は、患者がDexcom Clarityを通じて自身のグルコースデータを共有することを選んだ場合のみ、患者のグルコースデータを閲覧可能です。
|| 測定結果が症状と一致しない場合には、血糖自己測定を実施してください。
1. Welsh JB, et al.:J Diabetes Sci Technol. 2024;18(1):143-147.
2. Dexcom G7ユーザーガイド
3. Dexcom社内資料
4. Garg SK, et al.:Diabetes Technol Ther. 2022;24(6):373-380.
5. Kovatchev BP, et al.:Diabetes Technol Ther. 2015; 17(3):177-186.
MAT-14206